PJCSライブ大会とシーズン20ダブルで使用した構築を紹介していきます。
このルールはもう終わってしまったし、ライブ大会では特段良い結果も出せなかったので需要はないと思いますが、初めて参加した公式のオフライン大会(全国出場は2回目だけど2020年はオンラインだった)で使った構築ということで記念に記事を書くことにしました。
※ウーラオスのアイコンは悪と水の区別がしやすいようキョダイマックスのアイコンに統一しています
戦績
PJCSライブ大会/2勝3敗 11位(20人中)
シーズン20ダブル/レート1929 最終26位
構築経緯
この構築は5月に開催されたPJCS本戦で使った構築をベースにしているので、まずはそれについて長々と語っていきます。というかほぼその話しかしてないです。
構築力に自信がない上に開拓されつくした感のあるルールということもあって完全オリジナルの構築なんて作れる気がしないし、既存の構築をアレンジして使う方がいいかもなーと思っていたところでふと思い出したのが2期連続で1位を取った事で有名なじーんさんが使っていたブリザポス構築だったので、これを参考に組み始めました。
この構築が強そうだと思った点を挙げていくと
・単体性能の高いポケモンが多い
・先発(後発)で出さないと弱いというポケモンもいない
・以上の点から選出や立ち回りの幅が広い
こんな感じです。
特に選出の幅が広いのはかなりの強みだと思っていて、初手の出し方だけでもエレキウーラ、エレキランド、ポリ2ブリザポスと様々な出し方があるし、もちろん後発で出しても強い並びもあるので全ての選出パターンをケアするのは難しく、選出を読まれて簡単に対処されてしまうという事態を防ぎやすくなると考えました。
仮に選出読みをされたとしても例としてこちらはトリル選出をする気はないが、相手はトリル対策の選出をしてくれたので噛み合って勝ちということもあるかもしれないので、そういった展開にも期待できます。
ただ、いくら強そうでもこの構築は有名な上に少し古いので、いくつかの改悪をすることにしました。
ますはブリザポスの枠ですが、本戦でも何度か当たると予想していたブリザポスに対して強いメタグロスに変更し、ついでにカプ・レヒレも試しにニンフィアに変更。
この形でしばらく回して気になった点としては
・ニンフィアが思ったより微妙
・ランドロスが地震を撃ちにくい
・メタグロスの冷凍パンチ以外では相手のランドロスを倒しにくい
・カミツルギが重い
と、いった感じ。
相手のランドロスが重いという問題はウーラオスを水に変えれば少しはマシになりそうと思ったのですが、代わりに今度は悪タイプがいなくなるので相手のドラパルト、メタグロス、サマヨール、レイスポスなどが辛くなってしまいます。
そうなるとあまり活躍できなかったニンフィアの枠は「浮いている」「悪タイプ」「カミツルギに弱くない」という要素を持ったポケモンが適任だと考えました。
そこで採用したのがガラルファイヤーでした。
メタグロスとの相性補完に優れるのはもちろん、レジエレキなどと組ませても強いのでこの構築との噛み合いはかなり良かったです。
これで本戦の構築が完成しました。
結果は9勝2敗でレート1595、6位で本戦を通過し、ライブ大会の権利を獲得できました。
本戦を抜けたとはいっても短期間で作った構築というのもあり、まだまだ改良の余地はあると思っていたのでこれ以降もこの形をベースとしたものを使い続けることにしました。
とりあえず本戦で気になった点として、まずはメタグロスの選出率が低いということ。
トリルの扱いが不得意というのもありますが、中速以上のポケモンが多いせいでトリル展開がしにくく、メタグロスをトリルアタッカーとして活かしにくかったというのが一番の理由です。
次にガラルファイヤーの持ち物。
弱点保険が発動した試合があまりなかったので腐りがちで、能動的に発動させようにもレジエレキの電気技とメタグロスの冷凍パンチくらいしかないので無理があります。
と、いうことでガラルファイヤーの持ち物を腐りにくい命の珠へと変更し、
ポリ2グロスの枠を色々なポケモンに変えて試していました。
元々は6体目の補完として入ってきたガラルファイヤーがいつの間にか構築の軸になっているのは気にしてはいけない。
なんやかんやで最終的には重かったゴリランダーに強く、炎や氷の一貫も切れるガオガエンを5体目に採用。
最後の枠は悩みましたが、レジエレキ、マンムー、ドラパルトの中から2体を並べられるときついので、それらをまとめて見ることができそうなダイマックス前提のアタッカー型ポリゴン2を採用しました。
これでライブ大会の構築が完成。
以下、個別解説です。
個別解説
ファイヤー(ガラル)
性格:ひかえめ
特性:ぎゃくじょう
持ち物:いのちのたま
実数値:165-×-111(4)-167(252)-145-142(252)
技構成:もえあがるいかり/エアスラッシュ/ちょうはつ/まもる
いつの間にか軸となっていたポケモン。
このルール最強のレジエレキに弱いのがどうしても辛いので選出機会も減っていきましたが、それでも一貫性の高い悪技と飛行技を一致で撃てるのは強いし、水ウーラオスを採用しているせいで悪技を撃てるポケモンがいなくて困る場面も多そうだったので最後まで使い続けました。
飛行技についてですが、ダイマックスが切れた後にウーラオスに飛行技を撃ちたい場面が多く、その時に暴風を外してしまうと悲惨なことになるので命中安定のエアスラを選択しました。
悪巧みを切ったことに関してはこの構築では壁やこの指といった積みを補助する手段に乏しく、積める場面が少なさそうだったので代わりに挑発を入れました。読まれにくいので刺さる場面はそれなりにありました。
ランドロス(霊獣)
性格:いじっぱり
特性:いかく
持ち物:とつげきチョッキ
実数値:191(212)-209(196)-112(12)-×-101(4)-122(84)
技構成:じしん/いわなだれ/そらをとぶ/ばかぢから
H:16n-1
HB:ウーラオスの鉢巻暗黒強打を87.5%で耐える
A:11n
S:1段階上昇で化身ボルトロス抜きのポケモン+2
この構築の地面枠。
ガブリアスなど他の地面タイプも試していたのですが、ファイヤーが場に出ている時に隣へのダイアースが一貫してしまうというのが辛かったので結局最後はランドロスに戻しました。ガオガエンとの補完が取れているというのも理由の1つです。
持ち物はリザードンやフシギバナを意識してチョッキを採用。非ダイマ時のクッション性能も上げられます。
馬鹿力の枠は蜻蛉返りも候補になりますが、悪ウーラオスやポリゴン2に打点を持ててダイナックルの媒体にもなれるので馬鹿力の方を採用しました。
配分は当初はSを134にしていたのですが、中途半端にSを上げても活きる場面があまりなかったのでAに回しました。何気にシリーズ8の予選で使ってたのと同じ配分です。
ウーラオス(連撃)
性格:ようき
特性:ふかしのこぶし
持ち物:きあいのタスキ
実数値:175-182(252)-121(4)-×-80-163(252)
技構成:すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/まもる
※通常ダイマックス個体
入れ得ポケモンその1。
レジエレキとの並びが強いのはもちろん、ポリゴン2を突破するために重要となるポケモンなので外せませんでした。
型はテンプレなので特に言うことはなし。
一応見切りから守るに変えた理由を言うと封印よりかはエースバーンの飛び跳ねるを意識した方が良さそうということで守るに変えましたが、どっちでもいいです。
天候変化と火力アップのために通常ダイマックス個体にしていますが、ガオガエンの炎技を弱くしてしまうというデメリットもあるので一長一短。そもそもダイマ率が低いのでこれもどっちでもいいと思います。
レジエレキ
性格:おくびょう
特性:トランジスタ
持ち物:じしゃく
実数値:163(60)-×-91(164)-146(204)-71(4)-253(76)
技構成:10まんボルト/でんじは/エレキネット/まもる
HB:ウーラオスの暗黒強打を確定耐え
C:H177-D150カプ・レヒレを特性と磁石込みの10まんボルトで確定1発
S:準速レジエレキ抜き
入れ得ポケモンその2。
相手の水タイプやテッカグヤを倒すために重要となるポケモンです。
ボルトチェンジを切った理由としてはこの技はあれば便利というだけで必須だとは思ってなかったので、ファイヤーがドラパルトの上を取ってダイアークで落とせるようになる電磁波を採用しました。
ボルチェンはトリル構築であればトリル下で後攻ボルチェンができたり、バナコーなら相手に負担をかけつつ、コータスに引いて隣のフシギバナを加速させたりできるので構築によっては強いのですが、この構築ではそういった動きは狙えないのでボルチェン切りの弊害はあまりなかったです。
配分は耐久無振りだとゴリランダーのグラススライダーやウーラオスの鉢巻不意打ちで縛られてしまって動かしづらくなる場面が多そうだったので耐久に寄せています。
シリーズ9ではずっと使い続けていたくらいには気に入ってる配分です。
ガオガエン
性格:わんぱく
特性:いかく
持ち物:シュカのみ
実数値:201(244)-136(4)-125(28)-×-121(84)-99(148)
技構成:フレアドライブ/ちょうはつ/すてゼリフ/ねこだまし
HB:ブリザポスの+2ダイアースをシュカ込みで確定耐え
S:ミラー負けたくないのでできるだけ速め
後発ゴリランダーが重く、メタグロスを抜いたせいでブリザポスも重くなってしまったので炎タイプのポケモンを入れたいと思い採用したポケモン。
ダイアースで縛られやすいので持ち物はシュカの実を持たせました。
配分は混乱実用のをそのまま流用しましたが、特に問題ありませんでした。
ミラーで上を取られていると先に猫だましや挑発を撃たれるのが辛いのでSはかなり速めにしました。自分の知る限りでは最も速いガエンはS98だったのでそれ+1に設定。
マンムーが重いのでダイジェットorダイアタック1回で抜けるようにしたかったという意図もあります。
ポリゴン2
性格:ひかえめ
特性:アナライズ
持ち物:しんかのきせき
実数値:191(244)-×-111(4)-172(252)-116(4)-81(4)
技構成:はかいこうせん/ふぶき/10まんボルト/トリックルーム
H:16n-1
ライブ大会数日前に思いつきで入れたポケモン。
ダイマックスさせれば高い耐久と火力で広範囲の相手と殴り合えます。
ダウンロードは対策されやすいので特性はアナライズを選択。
ダイマアタッカー型なのがバレやすくなりますが、この構築にはトリルアタッカーがいないので見せ合いの段階でもバレそうということで偽装は諦めています。
トリルはダイウォールの媒体として入れているだけなのでほぼ使いません。
シーズン20最終日ではミスで氷技が冷凍ビームになっていましたが、特に問題はないのでそのまま使い続けていました。
選出について
スタンなので決まった選出や動き方はありません。
的を絞られにくいという長所にもなる反面、アドリブでの対応を要求されるのでプレイングの負担が大きいという短所にもなり得ます。
最後に
ライブ大会では3ラウンド目終了時点で2勝1敗だったので、残り2試合どっちか拾えばトップカットに入れる可能性があるという所まではいけたのですが、結局どっちも負けてトップカット入りを逃してしまいました。
あと1歩だったのにその1歩が果てしなく遠いと思えるくらいにはトップ層との壁を痛感しました。
それでもずっと使い続けたガラルファイヤーと心中できたので悔しいとは思っていても後悔はしていません。
ここまで読んでくださってありがとうございました!