【シーズン22ダブル 最終59位】イッカサーフ【レギュH】
S22ダブルで使った構築を紹介していきます。いつもならランクマの構築記事はめんどくて書いてないのですが、たまには書いてみようと思って気まぐれで書いてみました。
構築経緯
レギュH開始前の仲間大会でイッカネズミ+サーフゴーの並びを試してみたところ、思いのほか感触が良かったのでここからスタート。この組み合わせはレギュCでも使ってたので練度に自信があり、思い入れのある並びでもあったのでこの2体を使い続けることに決定。
そんなわけでランクマ序盤はこんな並びを使っていました。
しかし、これでは雨ブリジュラスに対して安定せず、ウルガモスやドドゲザンが入ったスタン構築が流行り始めたこともあって環境に合わなくなってしまいました。
これを解決するためにガオガエンをドドゲザンの負けん気を発動させてしまわないウルガモスに変え、サザンドラの枠も天候を上書きでき、ウルガモスやドドゲザンに対しても岩雪崩やけたぐりで倒せるバンギラスに変えました…が、急に増え始めたオオニューラがかなり重いという新たな問題が発生しました。このままではどうしようもなさそうなので一旦イッカサーフだけを残し、残りの4枠を考え直しました。
とりあえずオオニューラはどうにかしたかったので対策を考えていたところ、ちょうど同時期にちらほら見かけるようになったスケイルショット持ちカイリューなら襷を貫通して倒せるため、有効な対策になるのでは?と思いました。ちょうのまいウルガモスに対しても強く、ついでにサーフゴーとの縦の相性も良いことから採用しない理由がありませんでした。黒い霧で寿司対策ができるのも優秀です。
イッカサーフカイリューでは倒しにくいガオガエンに強いポケモンを入れたいと思い、次はチョッキ赫月ガチグマを採用しました。ガオガエンを大きく削れるのはもちろん、数が増えてきた頑丈ブリジュラスを大地の力と真空波で倒しに行けるのもポイントです。
相手のぺリッパーが降らせた雨を上書きするポケモンがバンギラスだと味方のカイリューのマルスケを潰してしまい、かと言って晴れにすると今度はウェザーボールでサーフゴーが焼かれてしまうことから雪で上書きしようと考え、アローラキュウコンを採用。追い風もトリルもない構築なのでこご風によるS操作ができる点も評価しました。
最後の枠はサーフゴーに強いポケモンを入れたいと思いつつも特に良い案が思い浮かばず、以前使ってた構築の名残でウルガモスを入れていたのですが、眼鏡パワージェムをケアしなければならないのが嫌だったのでガオガエンに変更。
これで完成!…と言うには怪しい部分も多いのですが、これ以外の構築もなかったので、そのまま最終日に持ち込みました。
個別解説
サーフゴー
【調整先】
H…10n-1
S…最速バンギラス抜き
この構築の出発点。イッカネズミのサポートを受けながらの悪巧みゴールドラッシュはシンプルながらも強力です。
持ち物は元々食べ残しで使っていましたが、海外の大会で命の珠持ちが一定数いたのを見てちょっと試してみたところ、巧みゴルラで倒せる範囲が一気に広がることから想像以上に使い勝手が良く、そのまま使い続けました。元からそこまで耐久が高くないポケモンなので、食べ残しの恩恵をあまり感じられなかったというのもあります。
テラスタイプはドラゴンを選択。炎水草をまとめて半減できるのと、氷技やフェアリー技が飛んでくる事が比較的少ない環境なので悪巧み型ならこれが一番無難だと思ってます。
配分に関してですが、CSぶっぱでは耐久面が少し不安なので、珠持ちであっても耐久に少し振った方が良いと考えました。もちろんミラーには弱くなりますが、できるだけミラーを避けるような選出と立ち回りを意識していたため、特に困る事はありませんでした。とはいえ、これが正解だったと言い切れる自信はなく、ここは考察不足だったかもしれません。
イッカネズミ
【調整先】
S…準速カイリュー+2
サーフゴーの相棒。サポート役でありながら怒りの前歯による削りを行える点を高く評価しています。
技構成はこの指、守る、前歯までは一般的なものですが、少し珍しい要素としてフレガ型でありながらネズミざんを採用しました。レギュA時代にフレガネズミざん型を使ってるプレイヤーがいたため、それを真似たのですが、これが意外と強かったです。相手の残りHPが3、4割程度で、ノーマル等倍ならこれで倒し切れる事も多く、無振りシャリタツくらい柔らかければHP満タンでも倒せるくらいの火力は出せます。実際のところはネズミざんを撃つ余裕なんてない場合がほとんどなので、あまり使わなかったのですが、単体でもある程度戦えるおかげで立ち回りに少し余裕が生まれるのは地味に大きかったです。
持ち物はネズミざんを使うので広角レンズ一択。副産物として怒りの前歯も命中99になるのも嬉しいところ。というかそっちがメインなまであります。
テラスタイプは格闘弱点を消せるゴーストを選択。命懸けや猫騙しを空かせるのもgood。配分は使い慣れたのを使っているだけなので特に意図はありません。本当に適当です。
カイリュー
寿司やオオニューラを見る枠。単純にスケショの火力とマルスケによる耐久の高さが強いので、どの構築に対しても積極的に出していきます。
技構成は採用理由であるスケショと黒い霧は確定。神速もHP1残しの襷オオニューラや頑丈ブリジュラスを仕留めるために必須で、構築単位で重いドドゲザンを倒すためにけたぐりも切れません。結果として守るを切る事になりましたが、マルスケのおかげで縛られにくい事からさほど気になりませんでした。
テラスタイプは無難に鋼を選択。元の弱点を全部半減できる以外の理由はないですが、特に困る事もなかったです。
ガオガエン
【調整先】
H…2n
A…フレアドライブでH252振りサーフゴーを確定1発
S…ミラー意識で少し速めに
D…余り
サーフゴーやワイドフォース系で壊滅しないようにするために採用。単純に威嚇と猫騙しが強いのでそれなりに活躍してくれます。
持ち物は一番汎用性が高いオボンを持たせました。サーフゴーがモロバレルに強いので防塵ゴーグルがなくて困ることはあまりなかったです。
テラスタイプはテラスを切った後もゴールドラッシュを受けられるようにしたかったため、水を選択。合体したヘイラッシャに対しても安全に捨て台詞を撃ちやすくなります。
配分は伝説とパラドックス禁止のデフレルールなので耐久を厚くする必要性が薄く、それよりもイッカネズミと同時選出した際に火力不足にならないようにAを重視しました。
ガチグマ(赫月)
【調整先】
S…準速ヘイラッシャ抜き
ガオガエンや鋼タイプ全般に強いポケモンとして採用。イッカネズミとの相性も比較的良く、元々高い耐久を更に高めつつ、怒りの前歯+ブラッドムーンorハイパーボイスでガンガン削っていけます。
持ち物はサーフゴーやブリジュラスを意識して突撃チョッキを持たせました。トリルも追い風もない以上、基本的に下から殴る事になるため、耐久を高めるのが大事だと考えました。
テラスタイプはノーマルを選択しましたが、耐えて殴るのが重要なので、耐性テラスでも良かったかもしれません。もちろんノマテラブラッドムーンの火力も捨て難く、これのおかげで勝てた試合もあったので悩みどころではあります。
配分はだいたいのガオガエンやドドゲザンを抜ければ他はなんでも良さそうだと思っていたので適当です。Cを11nにして後は総合耐久が高くなるように振り分けただけ。
キュウコン(アローラ)
雨を止ませつつ、こご風でのS操作や吹雪でのスイープをする役として採用。ですが、これだけで雨対策をするのは少し厳しく、それ以外の構築に対してもあまり出さなかったので、微妙だった印象が拭えませんでした。一応雨構築の選出を歪ませたり、悪巧みを積んだサーフゴーと並べてこご風ゴルラを撃つのが強かったりしたので、全く活躍しなかったわけではないのですが…。
努力値をCSぶっぱにする余裕が生まれたり、鋼技を無理やり耐えたりするために持ち物は気合いの襷を選択。単純に襷が余っていたというのもあります。
襷を持っているため、耐性テラスにする意味が薄い事からテラスタイプは氷を選択。猫騙し対策でゴーストにするのもありだと思います。
選出
先発:+
or
後発:+適当
選出はほとんどアドリブで決めていましたが、大抵はこんな感じで初手にイッカネズミを置いて前歯で削りを入れながらサーフゴーかガチグマで圧力をかけ、イッカネズミが倒されたら後発カイリューでスケショや神速を撃って詰めるというパターンが多かったです。
最後に
これ以上勝てる自信がなかったのでレート2000で撤退したのですが、やっぱりもっと上を目指したかったという気持ちはあるし、構築自体も雨対策が不十分だったり、ガオガエンが重かったり、格闘タイプ全般がきつい(特にカラミンゴや水ケンタロス+ドドゲザンはゲロ重)といった欠陥も抱えているため、もう少し考察を重ねるべきだったかもしれません。
消化不良になってしまった感はあるものの、それでもこの順位とレートは十分高いし、なんだかんだ2000に行けたのはちょっと嬉しかったのでひとまずはこれで良しとしてまた次頑張ります。
ここまで読んで下さってありがとうございました!
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WCSの観戦をフルに楽しむための一助となれば幸いです。
バカほど長くなったので時間がない人は忙しい人向けの解説だけでも見ていってください。