半年ぶりの更新になります。今回はPJCS予選で使ってた構築を紹介していきます。
戦績
Day1:○○○○
Day2:○○○○○○○○
Day3:×○○○××○○○××○○○○○○○
25勝5敗 レート1769 最終23位
構築経緯
負けん気ボルトロス+ザシアン+襷アタッカーという並びの対応範囲が広く、プレイング次第で多くの構築に対して戦えると考え、これを軸に組むところからスタート。
まず襷アタッカーを誰にするかですが、カイオーガ系統の構築に強めでザシアンを上から殴れる点を評価して無難にレジエレキを選択。
ここまでの3体@1を基本選出としたかったので次はこの3体と組ませるポケモンを探すことになるのですが、最終的にはボルトロスとの相性が良く、ザシアンが苦手な炎タイプに強めで地面技も空かせる霊獣ランドロスを採用。
これで基本選出が決定。
というわけで次は補完枠を考えます。
ここまでの4体で重いポケモンは
・白バドレックス
・ホワイトキュレム
・ソルガレオ(ついでにタイプが同じなメタグロスも)
・ヒートロトム
・トリトドン
このあたりだと思いましたが、全てに対応するのはさすがに厳しいのであまり見かけないヒートロトム、トリトドン、ホワイトキュレムは対策を半分切り、この3体よりかは見かける機会の多い白バドレックスやソルガレオなどの対策にリソースを割くことにしました。
白バドレックスに関してはヒートロトムで対策するのが手っ取り早いだろうということでヒートロトムを採用。
問題なのはソルガレオです。隣のオーロンゲの不意打ちなどで弱点保険を発動させるという動きを止める手段がなく、打点持ちのランドロスやヒートロトムも上から殴られてしまうため、勝つことが困難でした。
そこで採用したのがまんぷくおこうトリックオーロンゲです。
お香のせいでこちらのトリックより相手の不意打ちの方が先に決まるので弱保の発動は止められませんが、次のターンからは上から殴られなくなるし、こちらのオーロンゲが生き残っていれば味方の攻撃とイカサマの集中でソルガレオを落とせるため、少なくとも何もできずに負けるということはなくなります。
副産物として追い風やトリルに対してもお香トリックのおかげで立ち回りが楽になったり、単純に壁を張りながらザシアンを通すという動きが強いので基本選出に組み込めたり、ついでに対黒バドレックスも楽になったりと、対ソルガレオ以外でも活躍の機会が多く、オーロンゲの採用は正解でした。
これで構築が完成。
ネット大会では序盤であまり見ない並びと当たることも多いですが、そういった相手に対しても対応範囲の広さと種族値の暴力で拾うことができたのでかなり余裕が生まれました。
ただ、負けん気ボルトザシアンという並びは今となっては古いので時代遅れだった感は否めず、最終日はそれで苦戦することもあったのでボルトロスやレジエレキの枠を変えればもう少し完成度を高くできたかもしれません。
個別解説
ザシアン
性格:いじっぱり
特性:ふとうのけん
持ち物:くちたけん
実数値:199(252)-214(36)-136(4)-×-141(44)-190(172)
技構成:きょじゅうざん/せいなるつるぎ/みがわり/まもる
A:H175-B104までのフシギバナをA1段階上昇きょじゅうざんで確定1発
HD:C217黒バドレックスの珠ダイアースを確定耐え
S:最速エースバーン+2
このルールで最も信頼している禁止伝説枠。
格闘技はインファイトとの選択になりますが、耐久を落としてしまうのがなんか嫌なのと、鉄壁ナットレイやレジスチルに詰まされたくなかったので聖なる剣を選びました。
これでも火力は十分にあるので特に困ることはありませんでしたが、レジエレキの嫌な音との兼ね合いも考えるとインファイトにするのもありだと思います。
配分は最速にしてもザシアンミラー以外ではあまり活きず、実質ミラーのためだけに最速にする必要性はあまりないと感じたので意地っ張りで耐久に振ったものを使いました。
当初はSを189にしていましたが、他の人の耐久ザシアンの配分を見ていると被っていることがたまにあったので+1して190に設定。予選でも多くの耐久ザシアンの上を取れていたのでこのS設定は正解でした。
ボルトロス(化身)
性格:ようき
特性:まけんき
持ち物:いのちのたま
実数値:155(4)-167(252)-90-×100-179(252)
技構成:ワイルドボルト/そらをとぶ/ばかぢから/まもる
特に語ることはない普通の珠負けん気ボルトロス。
持ち物は黒バドレックスを意識してチョッキを持たせていましたが、後述のランドロスにチョッキを持たせたくなったのと、オーロンゲがいるのでチョッキボルトロスがいなくとも黒バドレックスに勝てるようになったので火力が上がって守るも使えるようになる珠に変更しました。
ランドロス(霊獣)
性格:いじっぱり
特性:いかく
持ち物:とつげきチョッキ
実数値:191(212)-209(196)-112(12)-×-101(4)-122(84)
技構成:じしん/いわなだれ/そらをとぶ/とんぼがえり
H:16n-1
A:11n
S:1段階上昇で化身ボルトロス抜きのポケモン+2
味方のヒートロトム+1
威嚇を撒いたり、クッションにしたり、時には高い火力と耐久を活かしたダイマックスアタッカーになれたりと色々できる汎用性の高いポケモン。
持ち物は当初は珠を持たせていましたが、壁を張った状態のチョッキランドが強いということに気付いたのでボルトロスと持ち物を入れ替えてこちらをチョッキにしました。
配分は晴れザシアンなどに入ってるHAチョッキランドロスとのミラーを意識してちょっとだけSを速くし、残りは良い調整先が思い浮かばなかったので適当にHAに回しました。
味方のヒートロトム抜きにしているのは身代わりを張ったザシアンを地震→オバヒで落とせるようにするためです。
レジエレキ
性格:おくびょう
特性:トランジスタ
持ち物:きあいのタスキ
実数値: 155-×-71(4)-152(252)-70-277(252)
技構成:10まんボルト/いやなおと/エレキネット/まもる
普通の襷レジエレキ。
嫌な音は地面タイプや避雷針持ちの前で腐ることを防ぐために採用しました。
オーロンゲ
性格:しんちょう
特性:いたずらごころ
持ち物:まんぷくおこう
実数値:202(252)-140-103(140)-×-121(116)-80
技構成:イカサマ/リフレクター/ひかりのかべ/トリック
流行りの壁オーロンゲ。
持ち物がお香なので壁が5ターンしか続きませんが、時間をかけて戦う構築ではないのであまり気になりませんでした。
それよりもお香トリックでソルガレオやトリルなどに抗えるようになるというメリットの方がこの構築にとっては大きいです
攻撃技はソウルクラッシュも候補になりますが、ソルガレオに対して出すことを想定していることからイカサマを選択。ついでにこの構築ではやや重いランドロスの処理も少しだけ楽になります。
配分は良いのが思いつかなかったので、cobaltさんが使っていた有名なやつをそのまま勝手に拝借。
性格は相手のイカサマのダメージを減らせる穏やかと、ダイマックスした時の火力を考慮して慎重にするかの2択ですが、正直どっちでも良いので慎重の個体を流用しました。
ロトム(ヒート)
性格:ひかえめ
特性:ふゆう
持ち物:オボンのみ
実数値:143(140)-×-127-172(252)-127-121(116)
技構成:10まんボルト/オーバーヒート/サイドチェンジ/わるだくみ
S:1段階上昇で化身ボルトロス抜きのポケモン+1
白バドレックスや晴れ構築くらいにしか出しませんが、最近流行りの晴れザシアンに比較的強いおかげで意外と活躍してくれました。
技は一致技2つを確定とし、残りは足りない火力を補う悪巧みと、不利状況でワンチャンを生み出せるサイドチェンジを選択。
持ち物は眠り粉フシギバナを意識して当初は防塵ゴーグルを持たせていましたが、眠り粉を撃たれることが1度もなかったので無難にオボンを持たせました。
本番では1度だけ食らって焦りましたが、なんとか拾えましたし、オボンでなければ負けてた試合もあったので結果的にはオボンで良かったです。
配分は火力が欲しいのでCに振り切り、SはS120のランドロスを意識してそれ+1にして残りはHに回しました。
選出
基本選出
先発:+
後発:+
通せそうならこの出し方が理想ですが、今の時代にボルトザシアンを通させてくれる人間は少ないので先発はレジエレキ+ザシアンorボルトロスという出し方をすることも多かったです。
基本選出2
先発:+
後発:残りの4体から刺さってそうなのを選択
ザシアンロンゲを通せそうな相手の場合はこれ。黒バドレックス構築に対してもこれで行きます。
壁を張りながらお香トリックをしたり、ザシアンの攻撃を通したりして荒らせるだけ荒らした後に後発ダイマを通して押し切ります。
後発のパターンは1番パワーが高くなるボルトランドを出すことが多かった気がします。
対壁晴れザシアン
先発:+
後発:+
ヒートロトムとランドロスが刺さっているように見えますが、こちらも相手のチョッキランドロスがかなり重いのでこれをいかに処理できるかに全てが懸かっています。
相手のランドロスを処理できるのはザシアンだけなので、なんとかしてきょじゅうざんを通して削りたいところですが、ロンゲランドが並んでいると電磁波+ダイアースがちらついて厳しいです。
なのでロンゲランドに対してはいったん蜻蛉でこちらのランドロスを帰らせ、ザシアン方向への電磁波ダイアースにリスクを付けてから強気にザシアンを動かして相手のランドロスを削りに行きます。
ランドロスさえ倒してしまえばヒートロトムの通りが良くなり、レジエレキでの詰めも狙えるので有利になります。
この系統とは本番でも何回か当たり、幸いにも全勝できたのですが、かなり上手い相手だとなかなかランドロスを処理させてもらえずに負けることもあるので実は安定して勝ててません。
初手はだいたいミミガエンを出されるのでこちらは身代わりと悪巧みを押して裏から出てくる白バドレックスに備えます。初手で猫だましを撃たれた場合でもどちらか片方は動けるし、白バドレックスが着地するまでに時間が掛かる分、トリルターンを稼ぎやすくなるので問題ないです。
ザシアンとヒートロトム以外は刺さっていないのでこの2体を大事に扱うのが重要です。最悪サイチェンじゃんけんでなんとかします。
対フシギバナ+コータス+ポリゴン2+カイオーガ
先発:+
後発:+
相手の初手はだいたいバナポリ2なのでじゃんけんします。
コータス引きダイバーンを読んでフシギバナをエレキネット+きょじゅうざんで落とすか、ダイウォールトリル読みでポリゴン2をダイサンダー+聖なる剣で落とすかの2択です。
高確率でザシアンが晴れダイバーンを耐えてくれたり、フシギバナ以外は電気が一貫しているというのもあって初手のじゃんけんにさえ勝てばその後はかなり有利です。じゃんけんに負けてしまった場合はGG。
先発:+
後発:+or
あまり当たらなかったので細かい立ち回りは確立できていないのですが、初手はロンゲガレオみたいな出し方をされることが大半だと思うのでこちらは味方不意打ち弱保ダイロックを読んでヒートロトムはダイウォール、オーロンゲはソルガレオにお香トリックとかでいけるはず…。
これが決まればダイバーンとA+2イカサマの集中でソルガレオを倒せるのでなんとかなります。
対策してても不利なものは不利なのでなんとかして噛み合わせるしかありません。
これら以外の系統(グラードン系やカイオーガ系など)への選出や立ち回りも考えてはいたのですが、煮詰め切れていなかったので割愛。
最後に
なんとか2年連続予選抜けを果たしましたが、マッチング運や試合中の運がかなり良かったのでそれに助けられた部分が大きいです。
特に最後は潜らなくても繰り上げで抜けられそうなのに対戦数と時間に余裕があるからと無駄に1754から特攻し、急所以外に勝ち筋がないという状況まで追い込まれた所で急所を引いて勝つという勝ち方をしてしまったこともあって今でも複雑な気分なのですが、権利を取ったからには去年の雪辱を果たしたいので本戦に向けて勝てるよう努力していきます。
長くなりましたが、ここまで読んで下さってありがとうございました!