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【PJCS2024予選 第1回 最終46位】ホムラディンルー

 

PJCS2024予選で使った構築の紹介です。シーズン14ダブルランクバトルでもほぼ同じ構築を使っていました。(ランクバトルではタケルライコの枠がイーユイだった)

 

戦績

PJCS2024予選 第1回 最終46位 レート1766(30勝10敗)
シーズン14ダブル 最終50位 レート2013

構築経緯

海外リージョナル大会でウガツホムラ入りの構築が準優勝したこともあり、実はこいつ強くね?という説が出始めていたので、試しにウガツホムラを使ってみようというところからスタートし、とりあえず適当に取り巻きを決めて回してみることにしました。その時の構築がこれ。

この時点では先発ウガツホムラ+何かで相手を削って、裏からカイリューとかでスイープするの強そうだなーくらいしか考えておらず、ディンルーの採用理由も「パオカイを通せないイエッサンやリキキリンに出しとけば相手はディンルー倒せなくて困るでしょ?」みたいなノリでした。

そんなわけで実際に使ってみたところ、ウガツホムラとディンルーの並びが強いことに気付きました。ワイドブレイカーやバークアウトで相手を弱体化させながらカタストロフィで削り、ヒートスタンプやハバタクカミのマジカルシャイン圏内に押し込んで倒し切るという動きがかなり強い。というかもはやこれをコンセプトに構築を組んだ方が良いのでは?と思ってしまうほど。

他に勝てる構築もないし、じゃあ本当にそれで組んでみよう!ということで、ウガツホムラ、ディンルー、ハバタクカミは固定として、残りの3枠を考えていくことにしました。


この3体だけでは処理に手間取ってしまうガオガエンに強いポケモンを入れたいと思い、まずはスカーフ持ちの水ウーラオスを採用。守るをケアすることなく、カタストロフィで削れた相手を上から倒せるのでこの構築との噛み合いも抜群です。

このままでは水ウーラオスが非常に重く、モロバレルも辛いのでそれに対抗すべく、グラスシードを持ったアクロバットゴリランダーを採用。
ウガツホムラと水ウーラオスがいることから御三家タイプが揃って相性補完も良い感じ。ついでに原種ガチグマに対しても最低限抗えます。

最後の枠ですが、ゴリランダーだけではモロバレルが重い問題を解決できないことからランクバトル最終日時点では防塵ゴーグルイーユイを使っていました。しかし、モロバレルの隣にいるガオガエンや水ウーラオスを倒せないので対策になってなく、それとは別に元々重かったトルネロス+水ウーラオスがさらに厳しくなるという問題も出てきたため、本番前日にゴーグルタケルライコへと変更しました。

というわけで完成!以下、個別解説です。

個別解説

ウガツホムラ

テラスタイプ:フェアリー
性格:ようき
特性:こだいかっせい
持ち物:ブーストエナジー
努力値:H140 A132 S236
実数値:198-152-141-76-113-155
技構成:ヒートスタンプ/ワイドブレイカー/バークアウト/かえんのまもり
調整先:A…H175-B121悪ウーラオスをヒートスタンプで高乱数2発(96.87%)
S…ブースト時、凍える風を入れられても準速化身ランドロスを抜ける

ブーストエナジーで素早さを上げ、上から相手の火力を削いでいくのが強力なポケモン
元々の耐久も高く、炎ドラゴン複合というタイプが優秀で耐性テラスに頼る必要があまりないのも偉い。Aに振ればヒートスタンプで無振りの悪ウーラオスやH振りだけの仮面持ちオーガポンを半分削れるので火力もそこそこ出ます。

このポケモンは遠吠えを採用して自身と味方の火力を上げる使い方をされることが多いですが、この構築では隣のディンルーがカタストロフィを連打している間、デバフ撒きと火炎の護りで粘ってもらうという運用をすることから遠吠えは使わず、代わりにバークアウトを入れた遅延特化の型にしました。特殊アタッカーをエースとしたトリル構築には特に刺さり、グレンアルマや赫月ガチグマにバクアが入ればかなり有利になれます。

テラスタイプは無難にフェアリーを選択。深く考えたわけじゃないので他のタイプでもいいかも。

細かい話ですが、耐久の配分はH140振りよりもH132B4D4と振った方が数値上は固くなります。しかし、そうするとA特化悪ウーラオスの暗黒強打2発で倒されてしまう確率が上がるため、HPに振り切っています。


ディンルー

テラスタイプ:フェアリー
性格:わんぱく
特性:わざわいのうつわ
持ち物:とつげきチョッキ
努力値:H84 A100 B116 D204 S4
実数値:241-143-176-×-126-66
技構成:すなじごく/カタストロフィ/ヘビーボンバー/ボディプレス
調整先:H…16n+1
A…ヘビーボンバーでH140-B93ハバタクカミを確定1発
B…11nかつ、H175-B121悪ウーラオスをヒートスタンプ+ボディプレスの集中で倒せる
D…できるだけ高く

この構築の柱。
化け物じみた耐久からカタストロフィで相手をガンガン削っていきます。
その代わりに火力は犠牲となっていますが、あくまでもカタストロフィで後発の圏内に入れるというのが役割なのであまり気になりません。

砂地獄はウガツホムラのデバフで弱体化させた相手を捕まえて腐らせたり、イエッサンを捕まえてからゴリランダーを出すことで交代によるサイコフィールドの張り直しを封じたり、単純に厄介なポケモンを捕まえてウーラオスなどで即処理したりと、命中率を除けば意外と優秀な技でした。

赫月ガチグマ対策としての役割も持っている以上、ブラッドムーンで簡単に飛ばされてしまうことがあってはならないので持ち物はチョッキを選択。カミイーユイに対して強くなれるのもポイントです。

テラスタイプは悪ウーラオスを意識してフェアリーを選択。単純に耐性に優れているのも評価点です。


ハバタクカミ

テラスタイプ:フェアリー
性格:おくびょう
特性:こだいかっせい
持ち物:こだわりメガネ
努力値:H76 B140 C140 D4 S148
実数値:140-×-93-173-156-191
技構成:ムーンフォース/シャドーボール/マジカルシャイン/ほろびのうた
調整先:B…A172パオジアンのつららおとし耐え
D…C187イーユイのオーバーヒート耐え
S…準速パオジアン+4

基本後発に置き、スイーパー役を担います。
カタストロフィで削れたポケモンを通りの良いフェアリー技で仕留めるのは単純ながらも強力です。

滅びの歌は鉄壁ボディプレスやドブベトンなどの詰ませる系の構築に強いかなと思って入れたのですが、まず使いません。なんなら存在を忘れかけるレベルでした。一応ディンルーの砂地獄とのシナジーはあります。

テラスタイプは無難に火力が上がるフェアリーを選択。スカーフ水ウーラオスモロバレルが重い構築なので草とかもありだったかもしれません。

ウーラオス(水)

テラスタイプ:くさ
性格:いじっぱり
特性:ふかしのこぶし
持ち物:こだわりスカーフ
努力値:H44 A196 B4 D12 S252
実数値:181-192-121-×-82-149
技構成:すいりゅうれんだ/インファイト/アクアジェット/とんぼがえり
調整先:A…できるだけ高く
B…A204カイリューのノーマルテラス鉢巻神速を災いの剣補正込みで耐え。
D…草テラス時、C187ハバタクカミのフェアリーテラス眼鏡マジカルシャイン(ダブルダメージ)を最高乱数切り耐え
S…ミラー意識で準速

スイーパー2号。普通のスカーフウーラオスなので特に言いたいことはなし。

テラスタイプはモロバレルを意識して草を選択しました。

ゴリランダー

テラスタイプ:ほのお
性格:いじっぱり
特性:グラスメイカ
持ち物:グラスシード
努力値:H204 A196 B20 D20 S68
実数値:201-187-113-×-93-114
技構成:グラススライダー/ウッドハンマー/アクロバット/ねこだまし
調整先:A…11n
B…A200ウーラオスの鉢巻暗黒強打を耐え。(HP200でも耐えるけど奇数の方が気持ちよくなれるので201)
S…ミラー意識で少し速めに

水ウーラオスに強いポケモンとして採用しましたが、グラススライダーのおかげでスイーパー3号にもなれるのが偉い。

一般的にはチョッキ型で採用されますが、この構築ではチョッキをディンルーに取られていることと、水ウーラオスの隣に置かれがちなモロバレルやゴリランダーに対しても強くしたいという理由からグラスシード+アクロバット型で採用しています。
単純にシードとディンルーの特性で物理と特殊の両方に強くなれるのも地味に嬉しいポイント。

テラスタイプは無難に炎を選択。このポケモンにテラスを切ることは基本ないのであまり深く考えていません

タケルライコ

テラスタイプ:フェアリー
性格:ひかえめ
特性:こだいかっせい
持ち物:ぼうじんゴーグル
努力値:H244 B92 C100 D36 S36
実数値:231-×-123-187-114-100
技構成:じんらい/りゅうのはどう/めいそう/まもる
調整先:B…A189パオジアンのつららおとしを最高乱数切り耐え
C…11n
S…ミラー意識でちょい振り。無振り80族と同速なのは気にしない(どうせみんなS振ってると思うので)

トルネロス+水ウーラオスモロバレル絡みの構築を無理やりなんとかするための補完枠。
ハバタクカミに少しでも強くしたかったのと、ガオガエンの捨て台詞によるCダウンを相殺できることから瞑想型にしています。

トルネウーラには化身ランドロスが入ってることも珍しくないし、ガエンバレルに対してもゴーグルを叩き落とされてしまうと胞子を通されるので対策になってるかは正直怪しいです。無対策よりかはマシという程度。

テラスタイプは水ウーラオスだと思ったら悪だったという事故を誤魔化せるようにフェアリーを選択しました。この構築フェアリーテラスばっかだな?

選出

基本選出

先発:+

後発:の中から選択

一番多い出し方。ウガツホムラで遅延させつつ、カタストロフィや砂地獄を連打し、裏のアタッカーを通せる盤面を作っていきます。
モロバレルが不在で水枠がオーガポンのスタン構築、ガチキリンなどに対してはほぼこの選出をしていました。

トルネロスが入っていたり、ウーラオスが水っぽいと思った時は後発にタケルライコを出すこともあります。

モロバレル

先発:+
後発:+

ウーラオスの草テラスとタケルライコのゴーグルによる初見殺しでモロバレルを腐らせ、隣のポケモンを殴り続けます。
これでもモロバレルがヘド爆を持っていると辛いし、なんなら花粉団子もまあまあ痛いので有利とは言えません。結局はバレルの隣にいるポケモンと相手の動き次第になりがち。
フェアリーテラスライコやブリジュラスと組んでいるパターンは特に厳しいかも。

最後に

ウガツホムラ+ディンルーという少し珍しい並びを作った上で最速で予選を抜けることができたという結果にはかなり満足しています。しかし、この構築は化身ランドロスや水ウーラオスにコンセプトを崩壊させられることも少なからずあるし、構築を歪めてでもモロバレルを対策したのにそれでもなお厳しい、カタストロフィや砂地獄の外しが怖い、被弾数も多いので急所も怖い…などといった問題も多く、自信作であるとは言えません。とは言ってもウガツホムラとディンルーの可能性は感じられたし、この2体に関しては開拓の余地は充分あるんじゃないかなあと思います。

ここまで読んで下さってありがとうございました!