公式ネット大会であるブルーベリープロローグで最終17位(24‐4)を取った構築の紹介です。いつも通り自己満です。
構築経緯
とりあえず最初は普通に瞑想テラパゴスをサポートしていくような構築を使っていたのですが、悠長に積んでる間に何かしらのギミックやコンボを通されてしまったり、ものまねハーブや吠えるなどのピンポイントな対策で初見殺しされたりで、なかなか思うように勝てず、頭を悩ませていました。
もちろん自分が下手なだけで、瞑想テラパゴスが弱いわけではないと思いますが、少なくとも自分にはあらゆる対策や初見殺しをかいくぐって瞑想テラパゴスを通していけるような構築を作れる気はしませんでした。
そこで試してみたのがこだわりメガネ型です。
最初は眼鏡を持つくらいなら珠の方が良さそうと思って敬遠していたのですが、ダメ元で使ってみたらこれが意外と強い。
いきなり高火力のテラクラスターを叩き込むことで相手のやりたいことをさせる前に1体倒し、そのまま数的有利を維持して勝つという流れを作れるだけでなく、ものまねハーブなどによる瞑想対策も気にする必要がなくなるのが本当に強かったです。
そんなわけで眼鏡テラパゴスを使うことに決めたので次は一般枠のポケモンの選定。
眼鏡テラクラスターを連打する以上、ワイドガードで詰まされるのは避けたいと思ったので、フェイントが使えて相手のテラパゴスにも強いゴウカザルをまずは採用。
次は持久力ブリジュラスに詰まされたくないので最低限抗えるように聖なる剣を使えるテツノイワオを採用。
この3体だとカポエラーがやや重く、相手のテツノイワオの処理も手間取りそうだったのでメタグロスを採用。
ここまではすんなり決まりました。練習試合でもとりあえずこの4体を選出しとけばだいたいなんとかなるくらいの強さと安定感があり、本番でも絶対に使うと決めた上で残りの2枠を考えていきます。
とりあえずこの選出だと重そうだったのがゴルーグなどの地面タイプやバシャーモ、地味に処理が面倒なウネルミナモあたりだと思ったので5体目にはアシレーヌを選択。
最後の枠はかなり悩みましたが、怪電波エレブーへの対策が薄く、特にねこだまし持ち(大体ガオガエン)と組まれた場合が辛い気がしたので、エレブーより速いポケモンで白い霧を張ればいいんじゃね?とか考えてアローラキュウコンを採用。
これで完成!
基本選出の上4体のパワーが高く、全員高火力で殴れるのが強力でした。
ゴウカザルとテツノイワオは格闘技持ちで、メタグロスもヘビーボンバーがあるので相手のテラパゴスに常に圧力をかけられるのも強かったと思います。
ただ、ラスト2枠は結構怪しいのでもっと完成度を高められたんじゃないかなという気はしています。
てなわけで以下、個別解説です
個別解説
テラパゴス
テラスタイプ:ステラ
性格:おくびょう
特性:テラスチェンジ→テラスシェル→ゼロフォーミング
持ち物:こだわりメガネ
努力値:C252 D4 S252
実数値:170-×-130-157-131-150(テラスタルフォルム)
235-×-130-182-131-150(ステラフォルム)
技構成:テラクラスター/だいちのちから/トライアタック/まもる
このルールのほぼ必須ポケモン。
テラスタルはこのポケモン以外に切らないので他のポケモンのテラスタイプは適当です。
基本的には初手テラスからテラクラスターを連打する固定砲台として運用しますが、一旦テラスシェルで攻撃を受けたい場合や単体テラクラスターで確実に1体倒したい場合はテラスを切らないこともあります。
技構成は上の2つ以外は飾りなので何でもいいのですが、一応ワイドガード対策兼テラス後の単体高火力技としてトライアタック(一度も撃ってない)と、眼鏡を叩き落とされた時のことを考慮して眼鏡でありながら守るを持たせました。
練習では叩き落とすを受けた後に守るを使いたくなった場面が一応あったので、波動弾とか寝言よりかは使う機会があると思ってます。本番では全く使ってないのは内緒。
配分はほぼ毎試合ミラーが発生するので最速にしています。
ゴウカザル
テラスタイプ:かくとう
性格:むじゃき
特性:もうか
持ち物:きあいのタスキ
努力値:A252 C4 S252
実数値:151-156-91-125-81-176
技構成:オーバーヒート/インファイト/フェイント/ねこだまし
テラパゴスとワイドガードを潰すためのポケモン。
格闘技持ちのフェイント使いというだけならカポエラーも候補になりますが、テラパゴスよりも速いという一点だけでゴウカザルの方を選択しました。
炎技のおかげでメタグロスやテツノイサハへの打点があるのも地味に偉いポイント。
技構成は採用理由であるインファイトとフェイントに加え、単純に強くて追い風のターン稼ぎでも役に立つねこだまし、襷を潰してしまわない炎技のオーバーヒートで完結。
メタグロス
テラスタイプ:みず
性格:いじっぱり
特性:クリアボディ
持ち物:とつげきチョッキ
努力値:H252 A140 B4 D92 S20
実数値:187-190-151-×-122-93
技構成:ヘビーボンバー/サイコファング/はたきおとす/バレットパンチ
調整先:A…H252B4振りカポエラーをサイコファングで確定1発
S…冷静テラパゴス-1
高い火力と耐久に加え、先制技もあるのが優秀なポケモン。
基本的には後発に置いて相手の攻撃を数値受けするクッションとして使ったり、ミリ耐えのポケモンをバレパンで倒すのが主な役割です。
この枠はブリジュラスも候補でしたが、イワオイサハの聖なる剣を等倍で受けられる点と、眼鏡テラパゴスの天敵であるカポエラーに少しでも強くしたかったのでメタグロスにしました。クリアボディのおかげでエルフーン+テラパゴスに対して嘘泣き大地で倒されない、素の特防がそこそこある、バレパンでテラスシェルを剥がせるというのも魅力です。
技構成は一致技の3つは切る理由がないので当然入れるとして、最後の枠はグロスミラーやイサハへの打点となる叩き落とすを入れました。
配分はミラーやカポエラーを考えるともう少し素早さに振りたいところですが、トリル下のテラパゴスを抜けなくなるので93で止め、残りはテラパゴスの攻撃を少しでも耐えやすくなるようできるだけ耐久を高めました。
テツノイワオ
テラスタイプ:ゴースト
性格:いじっぱり
特性:クォークチャージ
持ち物:ブーストエナジー
努力値:H252 A156 S100
実数値:197-176-100-×-128-157
技構成:パワフルエッジ/サイコカッター/せいなるつるぎ/まもる
調整先:A…ブースト時、せいなるつるぎで無振りステラテラパゴスを確定2発
S…最速モルフォン、準速テツノイサハ+1
基本後発で出し、削れたテラパゴスやブリジュラスを聖なる剣で倒したり、パワフルエッジ圏内のポケモンを守る貫通効果で確実に仕留めるのが役割のポケモン。
技構成は無難なパワフルエッジと聖なる剣、守るまでは確定で、最後の枠は色々試したのですが、どれも使う機会がなくてしっくり来なかったので少しでもカポエラーに強くなるようサイコカッターを採用。一応ドククラゲに撃ったことが1回だけありました
配分はテラパゴスの攻撃をを少しでも耐えやすくしたいので火力と素早さは最低限にしてできるだけ耐久に寄せました。耐性が悪いだけで耐久自体はそこそこある方なので意外と耐えてくれます。
アシレーヌ
テラスタイプ:ひこう
性格:ひかえめ
特性:うるおいボイス
持ち物:オボンのみ
努力値:H148 B36 C212 D4 S108
実数値:174-×-99-190-137-94
技構成:ムーンフォース/ハイパーボイス/くろいきり/まもる
調整先:C…H252振りカポエラーをムーンフォースで確定1発
S…味方のメタグロス+1
炎や格闘、地面に強い枠。
とは言ってもテラパゴスの瞑想の起点になってしまいかねないのが弱いと思っているので基本出しません。黒い霧を撃つにしても後攻になってしまうのが辛い。
ゴリランダーが少し重いのもあってこの枠はドククラゲでもいいんじゃないか?と思いつつも地面弱点が4体いる構築になるのはなんかまずい気がするし、代わりとなるポケモンも見つからなかったので結局アシレーヌのままにしました。
技構成は一致技であるムーンフォース、特性のおかげで水技として撃てるハイパーボイス、無難な守るは確定で、ドブベトンなどへの申し訳程度の対策として黒い霧を持たせました。
持ち物は元々命の珠だったのですが、珠がなくとも仮想敵への火力は足りてるし、集中攻撃で倒されないようにする方が大事だと思ったのでオボンにしました。
キュウコン(アローラ)
テラスタイプ:ほのお
性格:おくびょう
特性:ゆきふらし
持ち物:おんみつマント
努力値:H244 B4 C4 D4 S252
実数値:179-×-96-102-121-177
技構成:こごえるかぜ/オーロラベール/アンコール/しろいきり
ねこだまし+怪電波が嫌だから無理やり対策しようとした結果生まれてしまったポケモン。この枠は大会2日目になっても決まらないほど悩み、3日目の夜からぶっつけ本番で使うことを決めました。
一応選出する機会はあったし、オーロラベールでメタグロスの耐久を更に上げたり、瞑想を積んだテラパゴスをアンコールでハメたりとそれなりに活躍してくれました。
白い霧はほぼ使ってません。なんなら使っても負けた試合もありました。悲しい。
選出
基本選出
ほとんどの試合でこの選出をします。
大体は初手猫テラクラスターから入ってそのまま殴り続けるだけです。
追い風に対してはエルフーンをあえて倒さず、ゴウカザルを一旦下げて再度ねこだましが撃てるようにしつつ、メタグロスを出してエルフーンをできるだけ腐らせることを意識していました。
最後に
パルデアプロローグでは考察も練習もしてなくて惨敗、キタカミプロローグでは開催2週間くらい前にインフルに罹ってしまったせいであまり練習できずにギリギリ最終2桁で妥協…といったように今までの○○プロローグ系の大会ではあまり納得のいく結果を出せていなかったので、最後のプロローグ系になるであろうブルーベリープロローグでは絶対勝ちたい!という思いがあったので何とか勝てて満足しています。
去年のPJCS以降からずっとモチベと自信がなくなってしまった状態が続いてしまい、ここまで真剣にポケモンの考察をしたのは久しぶりだったのですが、多少は自信を取り戻すことができたし、何より1700帯以降の高レートマッチラッシュはめちゃ楽しかったので、それだけでレギュFの考察をぶん投げてでも参加した価値があったと思えました。
最後まで読んで下さってありがとうございました!