今回はポケモン日本一決定戦予選で使った構築を紹介します。
戦績は28勝6敗で最終レート1802。順位は大会終了直前の時点で46位でした。
追記:終了後の結果見たら1人に抜かれて47位でした。
構築経緯
リベロエースバーンが解禁された影響もあってか、エルフーンを軸とした追い風ビートダウンが増え始めたのでこの系統の構築に対して強い構築を組むところからスタート。
追い風ビートに対してはトリルが刺さるように思えますが、向こうもトリル封印やドラゴンテールを搭載したジュラルドンなどで対策してる場合がほとんどだし、自分がトリルの扱いに慣れていないというのもあるのでこちらもエルフーンを使って追い風を張り合って戦う方が良さそうだと思い、まずはエルフーンの採用を決めました。
残りの枠は当初は何も良い案が思い浮かばなかったので有名な@2の並びを使っていました。が、有名なので当然ながらミラーが発生しやすく、対策されやすかったのでこれを予選で使うのは断念。
どうにかしてエルフーンミラーで勝てる構築を作れないかと考えていたところ、頭がバグって思いついたのが追い風とトリルを両立したエルフーンと氷技を持ったアシレーヌの組み合わせでした。
これなら初手でエルフーンミラーになった際、アシレーヌは相手のエルフーンにダイアイスを撃って襷を潰しながら処理し、こちらのエルフーンは追い風読みでトリルを張るという動きが通ればイージーウィンができます。
もちろん相手が追い風を張らずに脱出ボタンすりかえなどをしてきた場合は裏目になってしまいますが、普通に追い風をしてくることも多かったし、別の構築を1から作る余裕もなかったのでとりあえずの2体を軸にすることに決定。
3体目はアシレーヌとの相性が良く、ナットレイで詰まないためにもガオガエンを採用。
4体目は単純に強そうだと思ったのと、アシレーヌ以外にもダイマエースとなれるポケモンがいた方が良さそうと思ったのでエースバーンを採用。
ここまでの4体で重いのは水タイプ全般とガチトリル。
他にも晴れパなどといった少し辛い組み合わせはありますが、それらはあまり見なかったので半分対策を切り、とりあえずこの2つの対策に焦点を当てました。
まずは水タイプ対策。当初はパッチラゴンを使っていましたが、水タイプを倒す以外の役割を持ちにくいのが使いにくかったので解雇し、代わりにゴリランダーを採用することにしました。
水タイプだけでなく、やや重かったバンギラスの処理も多少は楽になるだろうと思って使ってみたところ、終盤でグラススライダーを撃って詰める動きが強く、アシレガエンとの相性も良かったので想像以上の強さを発揮してくれました。
水対策として採用したゴリランダーですが、気付けば初手エルフアシレで荒らして裏からガエンゴリラで詰めるという勝ちパターンが自然と出来上がり、いつの間にかこれが基本選出となっていました。
アローラダブルのレヒレウインツルギが強かったのでアシレガエンゴリラも強いのでは?と思ったのも採用理由のひとつでしたが、やはり炎水草の組み合わせは強かったです。
最後にトリル対策ですが、トリルを封印するのがいちばん楽だろうと思い、トリル封印ができるポケモンを探しました。
現環境で定番なのはイエッサン♂ですが、ゴリランダー+サマヨールの並びでサイコフィールドを消されると猫トリルを許してしまうので対策にならず、味方のゴリランダーとフィールドを打ち消し合ってしまうのも痛いです。初手で挑発エルフーンとイエッサンを出すことで一応対処はできますが、パワーの低い選出を強いられてしまうので、トリルを阻止することはできてもその後が大変です。
単純にイエッサンのトリル封印はバレやすいというのもありこの案は没にしました。
そこで採用したのがサマヨールでした。
サマヨールであればねこだましを無効にできるし、封印持ちなのもバレにくいです。
現環境のトリル要員はほとんどがサマヨールなのでミラーでナイトヘッドなども封印して腐らせることができるというのポイント。
と、いうわけでこの6体で構築が完成!
個別解説
性格:おくびょう
特性:いたずらごころ
持ち物:きあいのタスキ
実数値:135-×-105-129(252)-96(4)-184(252)
技:ムーンフォース/ちょうはつ/トリックルーム/おいかぜ
この構築最大の特徴にして地雷要素の追い風トリル両採用エルフーン。
追い風に対してトリルを張ることに成功すれば勝ったも同然です。成功すればの話ですが…。
攻撃技は無難にムーンフォース1本とし、最後の枠は相手のトリルを妨害できる挑発を採用。
トリルを張る前に落ちては困るので持ち物は襷にしました。
性格:ひかえめ
特性:うるおいボイス
持ち物:とつげきチョッキ
実数値:159(28)-×-94-195(252)-136-109(228)
技:ムーンフォース/ハイパーボイス/れいとうビーム/ハイドロカノン
S:追い風時にSが1段階上昇した最速80族抜き
この構築のMVP。ほとんどの試合で選出し、ダイマックスもこのポケモンに切ることが多かったです。
技は一致技のムーンフォース、相手のエルフーンの襷を潰すためのダイアイスのベースとなるれいとうビームは確定。
水技はハイハーボイス1本だとダイストリームが撃てなくなり、かといってハイドロカノンだと非ダイマックス時に撃ちづらい、熱湯は威力不足で採用する気になれなかったのでハイボとカノンを両方搭載してます。
フルアタになったので持ち物はチョッキを採用。珠を持たせようにもエースバーンに取られているというのも理由の1つです。
性格:いじっぱり
特性:いかく
持ち物:フィラのみ
実数値:201(244)-158(68)-122(92)-×-120(76)-84(28)
技:フレアドライブ/DDラリアット/とんぼがえり/ねこだまし
A:DDラリアットで無振りドラパルトを最低乱数引かなければ1発
B:威嚇が入ったA187ドリュウズのダブルダメージ地震を最高乱数2連続で引かなければ2耐え
D:余り
S:追い風時に最速100族抜き
ダイマックス環境では辛いかと思いきやそんなことはなかったダブルバトルの申し子。
物理耐久が低く、ゴリランダーなどの草タイプに弱いアシレーヌとは相性抜群です。
悪技はうっぷんばらしも候補ですが、威力2倍で撃てる機会があまりなさそうなので威力が10高く、B上昇も無視できるDDラリアットにしました。
配分は火力のないガオガエンはあまり好きじゃないので、ある程度の火力を確保しつつ耐久に配分。
エースバーン
性格:ようき
特性:リベロ
持ち物:いのちのたま
実数値:155-168(252)-96(4)-×-95-188(252)
技:とびひざげり/とびはねる/アイアンヘッド/ふいうち
なんか強そうという適当な理由で採用したポケモン。
このポケモンをダイマックスさせ、隣のアシレーヌを強化しながら制圧するプランも考えていましたが、エルフーンとダイマアシレーヌで攻めていくプランで戦うことが多かったのであまり選出していませんでした。
しかし、こいつを抜くとトゲキッス(特にダイマックスしてくるタイプ)やバンギラスの処理に不安が残るのでこのまま使い続けました。この枠は改良の余地がありそうです。
型についてはテンプレなので特に言うことなし。
ゴリランダー
性格:いじっぱり
特性:グラスメイカー
持ち物:こだわりハチマキ
実数値:197(172)-194(252)-110-×-90-116(84)
技:ウッドハンマー/グラススライダー/ばかぢから/はたきおとす
S:準速バンギラス+3
高威力先制技が打てるゴリラ。終盤の先制技が強いのはミミッキュが証明済み。
構築に炎と水が入ってるので相性補完もばっちりです。
ゴリラしたかったので持ち物は鉢巻をチョイス。
鉢巻のおかげで少しでも削りを入れておけばダイマックスした高耐久水をグラススライダーで縛れるのが強く、トリル下で暴れるアシレーヌなどを止めることができます。
それ以外にも馬鹿力で強引にガオガエンやジュラルドンを突破したりと、鉢巻が活きる機会は以外にも多かったです。
配分は火力が欲しいのでAにぷっぱ。ウドハンの反動ダメージがえぐいので残りはできるだけHPに割きました。
はたきおとすは使う機会がほぼなかったのでこの枠はとんぼがえりとかの方が良かったかも。
性格:のんき
特性:おみとおし
持ち物:しんかのきせき
実数値:147(252)-×-187(156)-×-163(100)-28 ※S個体値4
技:ナイトヘッド/いたみわけ/ふういん/トリックルーム
トリル封印要員。
ミラーで相手のナイトヘッドが飛んでくる前に封印できるように最遅+1になるようS個体値を調整しています。
技は採用理由であるトリルと封印は確定で、相手を削れるナイトヘッドも確定。
最後はサイドチェンジにすることも考えましたが、単体性能を落としてしまうのでいたみわけを採用しました。
配分は特にこれといった調整先はなし、とりあえずドラパルトが物理でも特殊でも無補正珠ダイホロウを耐えられるよう適当にBDに振り分けたという感じです。
最後に
欠陥も多いので正直構築の完成度には自信がありませんでしたが、運良く不利な構築と当たらなかったり、選出やプレイングがうまく噛み合ったりしてなんとか勝ち切れたので上振れで勝てた感はありますが、それでもネット予選で結果を出せたのは初なのでめちゃくちゃ嬉しいです。
この順位ならおそらく抜けてると思うので8月に行われる本戦結果を出していきたいところ。
ここまで読んでくださってありがとうございました!