今回はVGC2019サンシリーズのレートやINCで使ってた構築を紹介していきます。
戦績
シーズン13WCSレート
最高1863 瞬間1位
2018 INC November
34-10 レート1805
構築経緯
サンシリーズ開始当初はとりあえずグラゼルネを詰めてみようと思い、しばらくの間使い続けていました。
使用感は悪くないものの、やはりグラードンを使う上では断崖外しのリスクが付きまとうのがネックでした。そこで今度は一致技の命中が安定してる禁伝を使おうと思ってルナゼルネを試してみたところ、これが思いのほか強かったのでルナゼルネを軸にすることに決定。
最初は主軸のルナアーラ、ゼルネアスに加えてガオガエン、エルフーン、ルンパッパ、ヒードランの6体で回し、これをベースに改良を加えていきました。
まずはS操作枠であるエルフーンですが、グラゼルネに対して強いクロバットの方が良さげだったので変更。
次はトリル耐性の低さが気になったのでドランをモロバレルに変えました。
そうしてこの6体をしばらく使っていく内に気になる点が2つほどありました。
1つはルンパッパをピンで採用していること。
オーガ入り以外には選出できないので汎用性が低く、選出の幅が狭くなりがちでした。
この点はチョッキ持ちのドクロッグに変えることで解決しました。
もう1つはモロバレルの選出率の低さ。
トリルを張りそうな構築以外にはあまり出さなかったし、偶然当たらなかっただけかもしれませんが、トリル持ちを見る機会が減ったので選出することは少なかったです。
なので無理してトリル対策をする必要はないのでは?と思って半分対策を切り、様々な構築に対して出せるようなポケモンを入れて選出の幅を広げた方がいいと考えました。
そこで試しにドーブルを入れて有名なルナゼルネドーブルの形にして回してみたところ、思ったより使用感が良かったので最後の枠はドーブルに決定。
ドーブルの採用理由はINC開催直前で他のポケモンを試す時間がなかったのと、ラテンアメリカICでこの組み合わせの強さが証明されていたので適当に入れただけというのが正直な所ですが、それなりに活躍してくれたので採用したことに後悔はしていません。
そして構築が完成!
最終的には有名なテンプレに落ち着きましたが、テンプレというだけあって強さは保障されているので使用感はかなり良かったです。
個別解説
ゼルネアス
性格:ひかえめ
実数値:213-x-115-198-118-143
努力値:H92 C228 S188
特性:フェアリーオーラ
持ち物:パワフルハーブ
技構成:ムーンフォース/マジカルシャイン/ジオコントロール/まもる
HD…C222カイオーガの雨しおふき(ダブルダメージ)耐え
C…C2段階上昇時、ムーンフォースで175-161カイオーガを確定1発
S…準速90族抜き
ジオコン後にスカーフオーガを縛りたかったので性格は控え目にしました。
テテフやルナアーラを抜けなくて困る事もないわけではないので臆病でも良かったかもしれません。配分以外はテンプレなので特に言うことはなし。
ルナアーラ
性格:おくびょう
実数値:213-x-109-189-127-163
努力値:H4 C252 S252
特性:ファントムガード
持ち物:こだわりメガネ
技構成:シャドーレイ/サイコショック/ねっぷう/ムーンフォース
他に良い持ち物がないのと、無振りゼルネアスをサイコショック2発で落とせることから持ち物は眼鏡を選択。
性格は控え目で使っていた時もありましたが、意地ソルガレオやテテフを縛れないし、ミラーで不利になることから臆病にしました。
技は一致技2つに加え、イベルタルを意識してムンフォを採用。
対面では撃てないし、猫との集中や交代読みで当てたところで落ちることはほぼないですが、ないよりはマシです。
4つ目は気合玉を入れていましたが、命中不安なのもあって撃ちたい場面はあまりなかったのでカミツルギやナットレイを意識して熱風に変更しました。
しかし、INCでは気合玉があれば拾えていたかもしれない試合があったので変えたのは失敗でした…。
ガオガエン
性格:いじっぱり
実数値:200-178-114-x-111-84
努力値:H236 A178 B28 D4 S28
特性:いかく
持ち物:バンジのみ
技構成:フレアドライブ/はたきおとす/とんぼがえり/ねこだまし
HB…A222命の珠グラードンの断崖の剣をダブル補正と威嚇込みで耐え
S…追い風下で最速100族抜き
フレドラ+ルナアーラのサイコショックでゼルネアスを落としたかったのと、少しでも削れていれば雨下でもナットレイをフレドラで縛れるという理由からAに厚く振りました。はたきはほとんど使わなかったので吠えるやバークアウトなどの方が良かったかもしれません。
クロバット
性格:ようき
実数値:183-119-101-x-101-200
努力値:H180 A68 B4 D4 S252
特性:せいしんりょく
持ち物:ウタンのみ
技構成:ブレイブバード/いかりのまえば/ちょうはつ/おいかぜ
A…H155-D104フシギバナをブレイブバードで確定1発
S操作枠兼グラゼルネ対策枠。持ち物はテテフを意識してウタンの実を持たせました。
黒い霧はゼルネアス以外に対してはほぼ使わないだろうし、そのゼルネアスに対してもクロバットの前でジオコンを積ませる人はまずいないはずなので不要と判断してブレバを採用しました。
ミリ耐えしてるポケモンを掃除してくれるのがとても強く、ブレバを入れたのは正解でした。
ドクロッグ
性格:いじっぱり
実数値:175-156-86-x-116-106
努力値:H132 A124 B4 D244 S4
特性:かんそうはだ
持ち物:とつげきチョッキ
技構成:ドレインパンチ/どくづき/フェイント/ねこだまし
HD…C183ゼルネアスの2段階上昇ムーンフォースを最高乱数切り耐え
カイオーガ対策枠。
カミツルギが重いので格闘技はけたぐりではなく、ドレパンにしています。
代償としてツンデツンデが縛れなくなりましたが、それでも削りを入れていれば落とせるので一応なんとかならないこともないです。
トルネオーガに対してはトルネロスさえ処理してしまえばこいつで詰めて勝てることも多く、大活躍してくれました。ルンパではチョッキカミツルギやゼルネアスが厳しいので、それらに強めなのも大きいです。
ドーブル
性格:のんき
実数値:162-40-95-x-66-83
努力値:H252 B252 D4
特性:ムラっけ
持ち物:きあいのタスキ
技構成:ねこだまし/しぜんのいかり/キノコのほうし/このゆびとまれ
トリル対策は半分切ってるとはいえ、全く抵抗できないのもあれなので申し訳程度の対策として性格を呑気にし、トリル下でグラカイなどを抜けるようにしました。
技は猫だまし、このゆび、胞子は確定とし、少し変わった技として自然の怒りを採用しました。
自然の怒りがあれば挑発されても完全な置物にはならないし、このポケモンで削りを入れる事自体が強いと思って入れたものの、あまり使うことはなかったので別の技にするべきだったかもしれません。これに関しては完全に調整不足でした。
ちなみに実数値は理想値のものを書いていますが、実は偶然生まれた色違いの個体を使いたいという理由でS81の妥協個体を使っていました。()
しかし、INC前日になってSが2段階上がってもソルルナを抜けない事に気付き、別の個体を用意する時間もなかったのでDを削ってSに回し、実数値82にしてごまかしました。()
選出
対ゼルネオーガ
先発 ルナアーラ+ガオガエンorクロバット
後発 ゼルネアス+ドクロッグ
トルネオーガの場合はトルネロスをルナアーラで殴り、ドクロッグのフェイント圏内に入れます。
後はドクロッグで詰めるか、猫ジオコンを通してゼルネアスで制圧するのが理想。
テテフが入ってる場合はガエンではなく、クロバットを初手で出して追い風しつつ、テテフを処理してドクロゼルネで詰めていきます。
対グラゼルネ
クロバットとルナアーラで出来る限り場を荒らし、ジオコンで制圧を狙います。
フシギバナが入っている場合は初手クロバガエンでバナに猫を撃ちながら追い風をして、ブレバでバナを落としてゼルネを通しやすくします。
これら以外の構築への選出や立ち回りに関しては完全に固まっていなかったし、書いていくとキリがなくなるので省略。
きつい構築やポケモン
オーガネクロ
ただでさえトリルが辛いのに日食ネクロは眼鏡シャドーレイ耐え調整をされていることが多いし、同居してるバレルも重かったりで回答を見つけられず、最終的に対策を切ることに。
幸いINCではあまり見ませんでしたが、当たった時はほぼ負けてました。
ゼルネやガエンの天敵。さらにはトリルまであるので無双されかねないです。
けたぐりがないのでドクロッグで縛れず、ルナアーラも気合玉を切っているので集中以外では落とせないのも辛い。
最後に
サンシリーズ開始から予選までの期間が短いので、下手に色々使ったりするよりかは1つの構築を使い続けて練度を高めた方が良いと考えて10月の頭からずっとルナゼルネを使っていました。
結果としてWCSレートでは瞬間1位を取り、INCでもそこそこ勝てたのでルナゼルネを使い続けて良かったと思っています。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました!